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自己啓発やご自身の家計改善やライフプラン等のために、FP資格を
取得をする方も多いですが、

あなたは、FP(ファイナンシャル・プランニング)に興味を持ち、
FP関係の仕事をしたいから、FP資格取得をめざすとします。

それでは、

FP資格を取得すると、どんな仕事ができるようになるのでしょうか?

また、

FP資格がないとできない仕事はあるのでしょうか?

この記事では、FP資格を仕事に使いたいと考える方に向けて、
FP資格を取得するとどんな仕事ができるようになるかについて、
詳しく解説します。

FP資格取得の勉強の前に参考にしてください。

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FP資格を取得すると、どんな仕事ができる?

FP資格の資格としての位置付け

1級~3級ファイナンシャル・プランニング技能士は、名称独占の
国家資格です。

名称独占資格とは、資格取得者以外の者にその資格の呼称および
それに類似したり紛らわしい呼称の利用が禁止される資格の
ことです。

つまり、FP資格を持っていない人が、ファイナンシャル・
プランニング技能士を名乗ることは、法律上できません。

これが、業務独占資格(ある業務に対して、資格を有する者のみが
行うことができる旨の法令の定めがある場合における、その資格。
例:弁護士、医師、税理士等)とは異なるところです。

つまり、ファイナンシャル・プランニングの仕事をファイナンシャル・
プランニング技能士以外の者が行っても、ファイナンシャル・
プランニング技能士であると偽らなければ、罪にはなりません。

ファイナンシャル・プランニングの業務は資格ありきの仕事
ではないことにご注意ください。

極端なことをいえば、ファイナンシャル・プランニングの仕事は、
FP1級~FP3級と名乗らなければ、誰が行っても構わないという
ことになります。

法律上は、「FPでなければできない、FP関連の仕事はない」
ということになります。

だからといって、自分の大切なお金に関する相談を、無資格の人に
したいと思う人はほどんどいませんよね。

ファイナンシャル・プランニングの仕事をするなら、
社会的な信用を得るためにも、ファイナンシャル・プランニング
技能士の資格取得が必要です。

FP3級は入門・初級の資格ですから、仕事にFP資格を活かすのなら
最低でもFP2級やAFPが必要でしょう。
できればFP1級、CFPの資格取得が望ましいです。

FP資格を取得すると、どんな仕事ができるようになるか?

企業系FPとして (金融業界・不動産業界)

FPの中でも圧倒的に多い(FPの8-9割といわれている)のが、
銀行、証券、保険等の金融業界や、不動産業界などの企業の中で
活躍する、企業系FPです。

銀行では、金融等の知識を活かし、資産運用のアドバイスや、
住宅ローンの相談・実行、金融商品の紹介・販売などを
行います。

証券会社では、顧客の資産運用をサポートして、顧客のニーズ
に合った、株・債券・投資信託などの情報提供・販売を行います。

また、顧客営業だけでなく、金融情勢やマーケットの分析・調査
により、新金融商品の開発なども行っています。

不動産業界では、FPの知識を活かして、不動産の売買はもちろん
のこと、住宅ローンや税金等のアドバイスも行っています。

金融業界等では、FP資格の取得は強く奨励されており、FP2級・
AFPは持っていて当たり前の資格になっています。

企業によっては、FP資格取得を義務付けられ、昇級や昇格(資格
手当)の条件としているところもあります。

こういった企業では、「FP資格を取得したからこういう仕事が
できる。」、ということではなく、FP資格前提で仕事が
成り立っているといっても過言ではありません。

金融業界で働いていたり、就職をめざすのなら、選択の余地なく
FP資格を取るというスタンスになります。

不動産業界も金融業界ほどではありませんが、FP資格取得が
望まれている業界です。

企業系FPのメリットとしては、独立系FPよりは経済的に安定
しており、収入が保証されながら、FPの専門知識を活かせる
ということでしょう。

また企業という大きな場に身をおいているので、スケールの
大きな仕事にも携わることができるのも魅力です。

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企業系FPとして (一般企業等)

金融業界・不動産業界以外の一般企業で活躍しているFPも
多くいます。

主に総務・人事・経理などの部署に所属し、従業員の相談に
応じたり、ライフプラン等の社内セミナー実施など
従業員の福利厚生にFP資格を活かして活躍しています。

大学・専門学校関係のFP

大学や専門学校などで、就職指導や社会に出てからの
人生設計の支援を行う、キャリアカウンセラー&FPという
人もいます。

フルタイムではありませんが、日本学生支援機構の
スカラシップ・アドバイザーに認定され、大学等への進学希望者
に対し、奨学金を含む、進学のための資金計画についての助言
等を行うFPもいます。

独立系FPとして

企業等に属さず、独立してFPの資格を活かしている活躍
しているのが、独立系FPです。

独立系FPの事務所に所属して働くFPもいますし、全く
個人で事務所を構えるFPもいます。

独立系FPの働き方もさまざまです。

保険の代理店となって、保険の相談にのり、主に保険商品販売
により、収入を得ているFPもいます。

金融商品の販売は行わず、中立的な立場で、主に顧客の相談
(家計の見直し・ライフプラン作成・保険の見直し・住宅ローン
・相続等)を行っているFPもいます。

顧客の相談以外にも、資格学校・大学での講師、企業での社員向け
セミナー(ライフプラン等)、地域住民向けのセミナー、
高校等でのパーソナルファイナンス教育、新聞・雑誌やWEBへの
記事執筆等を行っているFPもいます。

税理士、行政書士、社会保険労務士、宅地建物取引士、
中小企業診断士等 +FPというダブルライセンスを持って、
独立開業しているFPも多いです。

国家資格を複数持つことにより、FPへの信頼も高まり、
仕事の幅も広がりますし、収入も安定します。

 

まとめ

FP資格がないとできない仕事はないわけですが、FP資格を取得
すると、その知識やスキルを活かして、さまざまな業務が
できるようになります。

企業系FPの数は多いですが、一旦企業で働いた後、独立して
活躍するFPも多いです。

ご自身の立場や希望・目標に応じて、最適なFP資格の活かし方
を見つけて、資格を取得し、活躍なさってくださいね。