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FP3級試験は合格率が高く、難易度の低い試験です。
(こちらの記事をお読みください。
→FP3級試験の難易度はどの位?合格基準・合格率は?独学でも可?)
FP3級の通信講座や資格学校もあるので、全くの勉強初心者で
細かく質問しながら丁寧に指導を受けたい方なら、それらを
受講するのもよいでしょう。
しかし、お金に関して専門的な知識がない一般の方でも
FP3級まででしたら、独学で十分合格が可能です。
独学の場合の、FP3級の勉強方法を解説します。
FP3級の勉強方法
FP3級の勉強方法アウトライン
FP3級の勉強方法のアウトラインは以下の通りです。
(1) 実技試験の選択科目を決める。
(2) 過去問・テキスト・問題集を入手する。
(3) 直近の過去問をざっと読む(ながめる)。
(4) テキストをざっと読む。
(5) 問題集を解く。
(6) 直近の過去問を解く。
(7) 過去問で間違えた箇所をテキスト・問題集で復習する。
(8)1回前の過去問を解く。
(9) 過去問で間違えた箇所をテキスト・問題集で復習する。
(10) 2回前の過去問を解く。
(11) 過去問で間違えた箇所をテキスト・問題集で復習する。
(12) (6)~(11)をあと2回繰り返す。
以上のアウトラインに従い、FP3級 勉強方法のステップを
詳しく解説します。
[ステップ1] 実技試験の選択科目を決める。
FP3級の実技試験は、FP協会ときんざいとでは科目が異なり、
合計3つの科目から選んで受検します。
FP協会:
●資産設計提案業務
きんざい:
●個人資産相談業務
●保険顧客資産相談業務
※FP3級の実技試験の選び方については、本ブログの
こちらの記事をご参照ください。
→FP3級の実技試験の科目は何か? 違いとその選び方は?
実技試験の科目を選んだら、実技試験の勉強は選んだ科目
のみでかまいません。
[ステップ2] 過去問・テキスト・問題集を入手する。
FP3級の過去3回分の過去問の入手
過去問は下記のサイトから無料でダウンロードできます。
FP3級のテキストと問題集の購入
口コミも参考になりますが、できれば通販ではなく
実際に書店で手にとって、ご自分に合ったものを選んでください。
テキスト・問題集選びのポイント
◆最新のテキスト・問題集を購入する。
FPの試験問題には法改正が関係します。
法改正に基づく問題にも対応するため、最新の(受検する
試験の回に対応した)テキスト・問題集を購入しましょう。
法令基準日の関係で、テキスト・問題集は9月実施試験対応
のものから切り替わって発行されます。
(例:2020年9月、2021年1月、2021年5月試験対応の教材が
1冊となります。)
法改正に関した問題は出題されるとしてもごく一部ですので、
友人から譲り受けた古いテキストで勉強するという手も
ありますが、リスクがありますので、おすすめしません。
どうしても古いテキストを使いたい場合には、ご自分で
法改正について情報を得る必要があります。
◆実技試験の科目に対応した教材を購入する。
実技試験で「個人資産相談業務」または「保険顧客資産
相談業務」を選んだ方は、試験実施機関のきんざいが
発行している、次の問題集を購入してください。
○3級FP技能士(実技・個人資産相談業務)精選問題解説集
(きんざい)
○3級FP技能士(実技・保険顧客資産相談業務)精選問題解説集
(きんざい)
FP協会の「資産設計提案業務」を選んだ方は、専用のテキスト
がありませんので、一般的なFP3級のテキスト・問題集で
対策することになります。
●厚いものでもよいですが、薄いテキストがベター。
厚いテキストを読みきれず挫折するよりも、薄いテキストを
繰り返し読んで理解した方が、合格の可能性が高いです。
FP3級試験は60%以上正答であれば合格します。
薄いテキストでも60%以上とれる内容はカバーしているので
薄いテキストでもよいのです。
●イラストや図解が多いテキストを選ぶ。
イラストや図解が多くカラフルなテキストの方が、わかりやすく
楽しく学べますし、脳の記憶にも残りやすいのでおすすめです。
●アプリ教材もおすすめ
FP3級には教材のアプリや無料のWeb講座もあります。
スキマ時間などにはアプリで勉強するのもおすすめです。
[ステップ3] 直近の過去問をざっと読む(ながめる)。
初めてFP3級を受検する方は、FP3級の試験問題も未知の
存在だと思います。
直近1回分でよいので、過去問をざっと読んで(眺めて)、
FP3級の試験のイメージをつかみましょう。
ここではながめるだけで実際に解いてみなくてよいです。
[ステップ4] テキストをざっと読む。
テキストをまずざっとひととおり読みます。
わからないところがあってもかまいません。
まずはFP3級の試験範囲がどんなものか、概要をつかみましょう。
[ステップ5] 問題集を解く。
問題集もひととおり解いてみましょう。
ここであまりにも正答率が低く、わからない問題ばかりの
場合にはテキストを参照しながら、解いてみましょう。
[ステップ6] 直近の過去問を解く。
ステップ4と5で基礎的な力がついたと思いますので、
直近の過去問を解いてみましょう。
[ステップ7] 過去問で間違えた箇所をテキスト・問題集で復習する。
過去問でできなかった問題をテキスト・問題集にて振り返り、
復習しましょう。
[ステップ8] 1回前の過去問、2回前の過去問についても同様に解き、間違えた問題をテキスト・問題集で復習する。
過去問は、直近、1回前、2回前の合計3回分使います。
[ステップ9] ステップ6~8をあと2回繰り返す。
合計3回分の過去問を、3回ずつ解くことになります。
3回目には学科・実技とも、実際の試験時間内(学科120分、
実技 60分)で解けるかどうかも確認してください。
これでかなりFP3級の力がつくはずです。
まとめ
FP3級は合格率が高く難易度が低い高い国家資格です。
お金に関する特別な知識がない一般の方でも、計画を立てて
しっかり勉強すれば、短期間に独学で合格できます。
FPの試験範囲は日常生活に即した暮らしとお金を扱うので
興味深く勉強できます。
楽しく勉強して合格を勝ち取りましょう。