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FP資格をめざす人にとって入門レベルで一番簡単に取得できる
のが、FP3級です。
この記事では
●そもそもFP3級とはどんな資格なのでしょうか?
●FP3級を取得すれば何ができるようになるでしょうか?
●FP3級の資格でFPの仕事はできるでしょうか?
等について詳しく解説します。
FP3級とは何か?
FP3級は国家資格
FP3級の正式名所は 3級ファイナンシャル・プランニング技能士
(3級FP技能士)です。
ファイナンシャル・プランニング技能士は、易しい順に、
3級、2級、1級という等級があります。
ファイナンシャル・プランニング技能士はFP技能検定に
合格した者しか名乗ることができない「名称独占資格」
です。
一方、FP技能士でなくても、ファイナンシャル・プランニング
に関する業務はできるので、「業務独占資格」
ではありません。
ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)には
有効期限がありません。一度資格を取得すれば生涯
FP技能士を名乗ることができます。
別ページでも述べるように、FP3級(3級FP技能士)は
入門レベルであり、資格取得が容易な国家資格と言えるでしょう。
※本ブログのこちらの記事もお読みください。
→FP資格・試験に有効期限はある? 国家資格と民間資格では?
FP3級を取得するとできること
FP3級をめざす目的は人によりさまざまですが、
FP3級を取得するとどんなことをできるようになるのでしょうか?
FP2級の受験資格を得られる
FP2級受検には受験資格があり、誰でも受検できるわけではありません。
その受験資格のひとつが「FP3級合格」です。
FP3級を受検せずいきなりFP2級を受検する方法もありますが
AFPやCFP、FP1級をめざすつもりがなく、FP2級まででよいと
考える人には、以下のルートが一番コストが安くすみます。
FP3級受検→合格→FP2級受検
暮らしとお金に関する基礎的な知識を得られる
FP3級合格のためには、以下の6分野(他の級も共通)を
学習します。
受験勉強をすることにより、暮らしとお金に関する幅広い
基礎的な知識を得ることができます。
1. ライフプランニングと資金計画
2. 金融資産運用
3. タックスプランニング
4. リスク管理
5. 不動産
6. 相続・事業承継
具体的には、まず、家計管理に役立ちます。
また、ライフプランを作成したり、こどもの教育、住宅購入、
保険、年金、投資、納税、相続など人生のいろいろな局面で、
お金に関して、以前より有効に対処できるようになります。
ただ、FP3級はあくまでも基礎的・入門的な資格です。
暮らし・お金に関する諸問題により深く専門的に対処して
いくためには、FPの仕事をするつもりがない一般の方でも、
できればFP2級まで取得するのがおすすめです。
最近は主婦や一般のサラリーマンの方でもFP2級をめざす方が
ふえています。
FP3級でFPの仕事はできるか?
FP3級は資格としてはあくまでも入門・基礎レベルの扱い
なので、仕事としてFPの業務を行うのには不十分です。
趣味の範囲ならよいですが、仕事としての名刺に
「3級FP技能士」と明記するのはNGとなります。
ファイナンシャル・プランニングに関わる業務を行う方は
少なくともFP2級、できればAFP、CFP、FP1級を取得するのが
よいでしょう。
まとめ
FP3級は入門レベルではありますが、れっきとした国家資格で
生涯有効です。
受験資格もないので、とにかくなんらかの国家資格がほしいと
考えている方にもおすすめです。
FP3級を取得すれば、FP2級の受検ができます。
また、暮らしとお金に関する基礎的な知識を得られ
日常生活に大いに役立ちます。
P3級は合格率が高く、難易度も低い国家資格ですが、
全く勉強しなくても合格できるほど甘くはありません。
お金に興味があり、家計を改善したい、暮らしとお金に関して
賢く対処したいと考える方は、まずはコツコツ勉強して、
FP3級から受検されることをおすすめします。