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FP資格取得のために一生懸命に努力して試験に合格し、各FP資格
を取得しても、その有効期限が短かすぎたら、困りますよね。
一体、FP資格や試験には有効期限があるのでしょうか?
また、有効期限があるとしたら、何年でしょうか?
詳しく解説していきます。
FP資格・試験に有効期限はある?
国家資格としてのFP資格の有効期限
国家資格としてのFP資格は3つあり、試験のやさしい順から、
・3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
となっています。
ファイナンシャル・プランニング技能士の3つの級は、
原則として、ファイナンシャル・プランニング技能検定の学科試験と
実技試験の両方に合格すると、取得することができます。
FP3級~FP1級を一度取得すれば、その資格は生涯有効です。
登録や更新手続きは必要ありません。
確かに、国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士の資格に
有効期限がなく、一生有効なのはよいことですが、
一方、FPに関する法律や税制、金融などの仕組みは、毎年のように
変わります。一度FP資格を取得したといっても、学習を続けて
いかないと、習得したことを忘れてしまったり、FPの知識が
陳腐化するおそれがあります。
金融財政事情研究会(きんざい)が創設したファイナンシャル・
プランニング技能士センター(FP技能士センター)という任意加入
の組織もあり、入会すると、最新の実務情報の提供や継続学習
システムによる学習の機会の提供などを受けることができます。
全く任意加入の組織ですが、自分ひとりでは継続学習が難しいと
考える方は、入会を考えてみてもよいでしょう。
いずれにしても、国家資格のFP資格を、名ばかりでなく、
実務的で有効な資格として保持していくためには、生涯有効な
資格ということに甘えず、自主的な学習により、常にFPに関する知識
やスキルをブラッシュアップしていくことが必要になるでしょう。
民間資格としてのFP資格の有効期限
FPの民間資格は、次の2つがあり、日本FP協会が認定しています。
・AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)
・CFP (サーティファイド ファイナンシャル プランナー)
AFP、CFPは両者とも、一旦認定された後、2年毎の資格更新が
義務付けられています。
AFP、CFPの資格更新要件として、所定の継続教育を受ける必要
があります。
必要な継続教育単位はAFPが15単位以上、CFPが30単位以上
となっています。またその他の要件もあります。
継続教育単位は、研修の受講の他に、執筆、講師、日本FP協会が
認定した「スタディ・グループ」(SG)における勉強会 等にても
取得することができます。
もし、AFPが所定の資格更新期限までに資格更新手続きを終了
しなかった場合には、AFP資格は失効し、日本FP協会の一般会員に
移行することになります。
同様に、CFPが所定の期限までに資格更新手続きを完了しなかった
場合には、CFP資格は失効し、「AFP会員」に移行することになります。
AFP、CFPの資格維持のためには、継続教育単位取得等を行っていけば
よいわけですが、そのためには、日本FP協会の会費および、継続教育
のための費用が、資格を保持している限りかかります。
中には、費用の捻出をきらい、国家資格であるFP2級やFP1級のみの
資格で仕事をしているFPも存在しますが、
AFPやCFPの資格保持のためには、継続教育が課せられているので、
必然的にFPの最新情報・スキルなどの学習ができるという利点も
あります。
せっかく努力して試験に合格し、AFPやCFPに認定されたのです
から、2年毎の更新時にあわてることなく、普段から継続して
継続教育単位を取得するように心がけるとよいですね。
FP試験の有効期限
ファイナンシャル・プランニング技能検定の一部合格の有効期限
ファイナンシャル・プランニング技能検定には学科試験と、
実技試験があります。
学科試験のみ合格している場合、または実技試験のみ合格
している場合を、学科試験(または実技試験)の「一部合格」と
いいます。
一部合格の場合、必要な手続きをとれば、次回は合格して
いない方のみの試験を受けて合格すれば、そのFPの級の資格を
取得できます。
一部合格には有効期限があります。
それは合格した年度の翌々年度末までですので、注意が必要です。
学習した記憶が新しいうちに、試験は続けて受検されることを
おすすめします。
CFP資格審査試験の科目合格の有効期限
CFP試験は6課目すべての課目に合格が必要ですが、1課目ずつの受験
および合格が認められています。
CFP試験の課目合格歴に有効期限はなく、AFP認定者として資格を
保持していれば期限なく有効です。
ただし、AFP資格更新ができず一般会員に移行した場合や
日本FP協会を退会した場合の課目合格歴は失効となります。
CFP試験6課目を全部一度に合格することはなかなか難しいですが、
あまり時間をかけても学習の記憶が薄れ、意欲も低下してしまい
ます。
2-3課目ずつでもかまいませんが、できるだけ続けて受験される
ことをおすすめします。