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FP試験における「試験免除」とは何でしょうか?

FP3級試験についての試験免除とは何か、またその
手続き等を解説します。

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FP3級の試験免除制度

試験免除とは何か?

3級に限らず、FP試験には「試験免除」の制度があります。

通常「学科試験」および「実技試験」の両方に合格した場合に
合格証書を取得できます。

例外として「学科」または「実技」のみの受検で合格すれば
よい場合があります。

これを「試験免除」といいます。

学科試験(または実技試験)のみ既に合格している場合には
実技試験(または学科試験)のみの受検でよく、学科試験
(または実技試験)を再度受検しなくてすみます。

試験免除の手続きと有効期限

試験免除は自動的に行われるものではなく、「試験の免除申請」が必要です。

試験免除申請の方法

学科または実技試験のみ合格した場合を一部合格といい、
一部合格番号を記した一部合格証書が発行されます。

FP3級の学科試験のみの合格者

FP3級の実技試験の受検申請時、学科試験の一部合格番号を
記入して、免除申請を行います。

実技試験のみを受検して合格すると、FP3級の合格証書が発行されます。

実技試験は学科試験時の試験機関に関わらず、FP協会でも
きんざいでもどちらで受検してもかまいません。
選んだ科目の試験機関で受検できます。

FP3級の実技試験のみの合格者

FP3級の学科試験の受検申請時、実技試験の一部合格番号を
記入して、免除申請を行います。

学科試験のみを受検して合格すると、FP3級の合格証書が発行されます。

学科試験は実技試験時の試験機関に関わらず、FP協会でも
きんざいでもどちらで受検してもかまいません。

試験免除の有効期限

試験免除(一部試験合格)には有効期限があります。

有効期限は、合格した年度の翌々年度末までです。

例)2020年9月の試験で一部合格となった場合、試験免除申請が
できるのは、2022年度末の試験(2023年1月試験)までです。

試験免除申請をしなかった場合

試験免除申請をせずに、学科・実技両方の試験をそれぞれ合格
した場合には、合格証書発行のために、学科試験と
実技試験両方の申請(合格証書発行の申請)が必要です。

学科試験と実技試験両方の免除申請書は、「実技試験」に
合格した試験機関に提出してください。

学科試験合格の試験機関に関わらず、実技試験合格が
FP協会受検の場合 → 提出先 FP協会

学科試験合格の試験機関に関わらず、実技試験合格が
きんざいの場合 → 提出先 きんざい

まとめ

FP3級試験の合格率は高いので、学科・実技共一度で合格
される方が多いと思います。

万が一、どちらかが不合格だった場合には、学んだ知識を
忘れないうちに、次回の試験で試験免除申請をして
残りの試験を受検しましょう。合格証書をかちとりましょう。

試験免除の有効期限は2年もありますが、忘れないうちに
再受験しましょう。

また、うっかり免許申請をせずに受検してしまうと
後の手続きが面倒で、合格証書受取までに時間がかかって
しまいます。

試験免除申請は忘れずにいたしましょう。

なお、3級学科(実技)のみ合格の場合、次回試験で
3級実技(学科)と2級学科(実技)を同時に受験することは、
通常できません。

FP2級には受験資格があり、そのうちの一つがFP3級合格と
なっているからです。
(FP3級を取得しなくてもFP2級を受検できるルートも
あります。)